JR西日本は2023年8月30日のニュースリリースにて北陸新幹線金沢～敦賀間開業を2024年3月16日(土)と発表しました。
発表された運行計画の概要から運行形態を予想してみました。

まず、延伸される金沢～敦賀を含めた東京～敦賀間を走破する列車は全14往復です。このうち、全線速達タイプの「かがやき」が9往復、停車タイプの「はくたか」が5往復です。
9往復の「かがやき」のうち、4往復が小松、加賀温泉、芦原温泉、越前たけふに通過または停車するとのことです。「かがやき」はこれに加え、東京～金沢間が1往復設定されます。これは現在の「かがやき500号」(金沢6:03発）と「かがやき519号」(東京21:04発)のダイヤに相当すると予想します。したがって、「かがやき」は東京～金沢間でみると全10往復です。
「はくたか」は東京～敦賀間が5往復に加えて、東京～金沢間が9往復、長野～金沢間が1往復です。長野～金沢間の1往復は現在の「はくたか591号（長野6:11発)と「はくたか590号」(金沢21:35発)のダイヤになるのではないでしょうか。

つぎに、富山～敦賀間の「つるぎ」についてです。「つるぎ」は特急「サンダーバード」や「しらさぎ」と接続する列車が25往復設定されます。現状、「つるぎ」は富山～金沢間のシャトル運用となっております。ANR編集部では富山～敦賀間の列車は「はくたか」に吸収され「つるぎ」として、富山、金沢発着の列車の設定される可能性は少ないと予想しておりました。東京口のダイヤの過密度と「サンダーバード」「しらさぎ」の廃止から生まれる需要の増加を考えると、富山始発の「つるぎ」の設定になったのでしょうか。富山駅で敦賀行の表示が見られるとは、419系が活躍していた北陸本線を思い出すようで嬉しい限りです。在来線特急と接続する「つるぎ」は25往復、在来線特急と接続しない「つるぎ」が5往復設定されます。これは、福井～金沢間「ダイナスター」、敦賀～金沢間「おはようエクスプレス」、金沢～敦賀間「おやすみエクスプレス」の後継ダイヤとなるでしょう。これにともない、「ダイナスター」、「おはようエクスプレス」、「おやすみエクスプレス」が運行終了となります。

ご参考になれば幸いです。