2024年に引退する鉄道車両とは


 2024年も残り4カ月を切った。通常、鉄道車両の引退は年度末のダイヤ改正で行われることが多い。しかし、今年度は注目を集めている車両の引退が2024年のダイヤ改正後に行われることもあり目が離せない。そこで、2024年に引退することが発表されている鉄道車両について調査しまとめたので概説する

JR東日本 255系

 2024年3月のダイヤ改正。ブルーとイエローの塗装が特徴的な車両が定期運用を離脱した。と思われていたが一部の列車で6月末まで定期列車として運用されていた。ここまで注目されているのは最後といってもよいJR第一世代であるからだろう。定期列車離脱後は一部の「新宿さざなみ」と一部の「新宿わかしお」に充当されている。さらに、9/7(土)に「ビューさざなみ」、9/8(日)に「ビューわかしお」で運転される予定である。これが房総特急としての最後の活躍となるのだろうか。

JR東日本 EL/DL

 ぐんま車両センターに所属するEL(電気機関車)およびDL(ディーゼル機関車)の定期運用の終了が決定している。引退するELはEF64形1001号機、1053号機、EF65形501形501号機である。引退するDLはDD51形842号機、895号機である。これらは快速「ELぐんま」および「DLぐんま」として運転されていた。8月上旬時点で「ELぐんま」、「DLぐんま」の運転日は9/15(日)、9/16(月)、9/22(日)と9/23(月)である。

ディズニーリゾートライン Type X

 株式会社舞浜リゾートラインは2024/7/10にリゾートライナー(Type X)を9/1(日)に運行を終了することを発表している。既に第1編成(ブルー)、第2編成(イエロー)、第3編成(パープル)、第5編成(ピーチ)が引退済みであり、今回第4編成(グリーン)が引退する予定である。ディズニーリゾートライン Type Xは2001年の開業時に導入された。Type Xの引退によりディズニーリゾートラインの車両はすべて2020年から順次投入されているType Cに統一されることになる。

西武鉄道 「DORAEMON-GO!」

西武鉄道ではラッピング電車「DORAEMON-GO!」の運行を2024年中旬に終了する。ラッピング車両は30000系38101Fである。運行開始日は2020/10/8である。「ドラえもん」のコミック連載開始から50周年を迎えたこと記念して2020年に登場した。
「DORAEMON-GO!」の列車走行位置は、西武鉄道公式スマートフォンアプリ「西武線アプリ」の列車走行位置画面で確認できる。ドラえもんマークの列車が画面上にあると走行中を意味している。ドラえもんマークの列車が画面上にない場合は走行していないことを示しているので確認が必要だ。

JR西日本 381系

 2024/6/15に国内で唯一運転されてきた381系が定期運用を終えた。JR西日本は「懐鉄」シリーズ第3弾として「リバイバル列車」を運転していた。それは「国鉄色」、「スーパーやくも色」、そして「緑やくも色」である。これらリバイバル塗装車両は2024/6/14に、「ゆったりやくも色」は2024/6/15に運行を終えた。リバイバル列車は公式サイトに運転終了日が告知されていたが、「ゆったりやくも色」については「運行終了予定は未定」という認識であり、夏季シーズンに運転される可能性があると予想していた。
 そこで、8月上旬にJR西日本ネット予約サイト「e5489」にて「やくも」の経路・設備・きっぷの選択のページを検索した。基本的には「新型車両」と表示されている。しかし、一部の列車には「新型車両」の表記がないことが確認できた。8/9(金)~8/18(日)に運転される、やくも12、13、28、29号は381系「ゆったりやくも色」で運転される可能性がある。

ここまで2024年に引退する車両をみてきた。最後の活躍をしっかり記録しておきたいところだ。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP