近年、台風などの天災により東海道新幹線が運休するケースが増えている。その場合、どのように迂回して目的地までたどり着ければよいのだろうか。今回は名古屋駅を出発し、東京駅を目指すケースについて考えてみたい。なお、以下に紹介する所要時間は参考程度に見ていただきたい。
ルートA
しなの・あずさ(塩尻乗り換え)ルート
名古屋駅から長野駅を結ぶ特急「しなの」と主に松本駅から新宿駅・東京駅を結ぶ特急「あずさ」を利用するルートである。具体的には名古屋駅から「しなの」に乗車し塩尻駅で降車する。そして塩尻駅で「あずさ」に乗車し新宿駅または東京駅で降車する。所要時間は最速4時間40分程度である。塩尻経由の名古屋―新宿間の料金は11,350円(乗車券と特急券の合計)である。
「しなの」は指定席1~4号車(1号車はグリーン車)、自由席は5、6号車である。名古屋駅での「しなの」の発車番線は基本的に10番線である。塩尻駅までの乗車時間は1時間50分程度である。そして、塩尻駅で「あずさ」に乗ることができる。「あずさ」は全席指定席(9号車はグリーン車)である。塩尻駅から新宿駅までの乗車時間は2時間30分程度である。ただし、「あずさ」は全席指定席であるため予め指定券または座席未指定券を入手する必要があることに注意したい。
ルートB
しなの・北陸新幹線(長野乗り換え)ルート
ルートB同様に名古屋駅から長野駅を結ぶ特急「しなの」を利用するルートである。ただし、乗り換えは在来線特急ではなく長野駅で北陸新幹線を利用する。具体的には名古屋駅から「しなの」に乗車し終点長野駅で降車する。そして長野駅で「かがやき」、「はくたか」、「あさま」のいずれかに乗車し東京駅で降車する。所要時間は4時間40分程度から5時間程度である。「かがやき」を利用した場合の長野経由の名古屋―東京間の料金は14,390円(乗車券と特急券の合計)である。ただし、「かがやき」は全席指定席であるため予め指定券を用意することに注意する必要がある。「はくたか」と「あさま」は自由席が利用できる。
ルートC
しらさぎ・北陸新幹線(敦賀乗り換え)ルート
名古屋駅から敦賀駅を結ぶ特急「しらさぎ」と敦賀駅―東京駅間を結ぶ北陸新幹線を利用するルートである。具体的には名古屋駅から「しらさぎ」に乗車し敦賀駅で降車する。そして敦賀駅で「かがやき」または「はくたか」に乗車し東京駅で降車する。所要時間は敦賀駅から「かがやき」を利用して最速5時間30分程度である。敦賀経由の名古屋―東京間の料金は19,960円(乗車券と特急券の合計)である。
ルートD
東海道新幹線・しらさぎ・北陸新幹線(敦賀乗り換え)ルート
名古屋駅から東海道新幹線「ひかり」または「こだま」を利用し、米原駅乗り換えで敦賀駅を結ぶ特急「しらさぎ」と敦賀駅―東京駅間を結ぶ北陸新幹線を利用するルートである。このルートは東海道新幹線が名古屋駅―新大阪駅間で運行される場合のみ利用できる。具体的な乗車手順は以下の通りである。名古屋駅から「ひかり」または「こだま」に乗車し米原駅で下車する。米原駅で敦賀行の「しらさぎ」に乗車し、終点敦賀駅で下車する。そして敦賀駅で「かがやき」または「はくたか」に乗車し東京駅で降車する。所要時間は敦賀駅から「かがやき」を利用して5時間程度である。米原・敦賀経由の名古屋―東京間の料金は20,620円(乗車券と特急券の合計)である。
ルートE
ひだ・北陸新幹線(富山乗り換え)ルート
名古屋駅から富山駅を結ぶ特急「ひだ」と北陸新幹線を利用するルートである。具体的には名古屋駅から「ひだ」に乗車し富山駅で下車する。富山駅で「かがやき」または「はくたか」に乗車し東京駅で下車する。所要時間は富山駅から「かがやき」を利用して7時間程度である。富山経由の名古屋―東京間の料金は18,790円(乗車券と特急券の合計)である。
ルートのまとめ
ルート | 所要時間 | 料金 | |
A | しなの・あずさ(塩尻乗り換え)ルート | 約4時間40分 | 11,350円 |
B | しなの・北陸新幹線(長野乗り換え)ルート | 約5時間 | 14,390円 |
C | しらさぎ・北陸新幹線(敦賀乗り換え)ルート | 約5時間30分 | 19,960円 |
D | 東海道新幹線・しらさぎ・北陸新幹線(敦賀乗り換え)ルート | 約5時間 | 20,620円 |
E | ひだ・北陸新幹線(富山乗り換え)ルート | 約7時間 | 18,790円 |
おわりに
以上、迂回ルートについて簡単に述べた。実際に東海道新幹線が運休した際にはJRの公式の情報にしたがって判断および行動をしていただきたい。読者が当サイトの情報を元に取った行動の結果について、当サイトは一切の責任を負いません。何か不足している情報等があればコメントにてご教示いただけると幸いである。
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